経営者からいきなり「他社はデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいるらしいが、なんかよくわからんがうちもしたい」的なオーダがあると情報部門責任者は困ります。(いきなりステーキ的)
私思うに、やっぱり身の丈に合ったことをするのが正解でしょう。だいたいデジタル化ができていなくて生産性が悪いのにいきなりビジネスモデルを変える(DXする)という発想は、無謀でしょう。いわば現状は、2周遅れな状態なんです。
かといって経営者に、「そんなんできません」とも言えない担当者にお勧めなのが、経営者に現状を認識してもらうことです。しかしながら経営者に「まず現状認識しましょう」と言っても、そんな「悠長なことはできないまずツールをしてみよう」といわれることが多いです。前回のブログで書いたように、それはそれでいいですが、聞きなれない言葉で煙に巻いてみるという作戦もあります。
「データマチュリティモデルを適用すると…」というと「なにそれ?」と言われると思いますが(逆に興味がそちらに向く!)、ツールを導入する前に以下のような項目を少し考えておくことは、ツール導入(デジタル化)およびその後をいい方向に向かわせます。
●データマチュアリティモデルとは?
データマチュアリティモデルは、組織がデータをどの程度効果的に活用しているかを評価するためのフレームワークです。このモデルを使用することで、組織はデータ活用の現状を把握し、必要な改善点や投資領域を特定することができます。
具体的な施策:
(1)現状評価: 組織のデータ活用の現状を評価します。これには、データの収集、保存、分析、活用の各段階での成熟度を評価する指標が含まれます。
(2)目標設定: 組織のビジネス目標や戦略に基づいて、データ活用の目標を設定します。これには、具体的なKPIsや目標値を設定することが含まれます。
(3)ギャップ分析: 現状と目標とのギャップを分析し、必要な改善点や投資領域を特定します。
(4)ロードマップの作成: ギャップ分析の結果を基に、データ活用能力を向上させるためのロードマップを作成します。これには、短期的な取り組みから長期的な戦略まで、段階的なアクションプランが含まれます。
(5)実行とモニタリング: ロードマップに基づいて施策を実行し、定期的に成果をモニタリングします。必要に応じて、施策の見直しや調整を行います。
やはりロードマップを意識しておくことは重要です。DXジャーニーマップとも呼ばれてます。