私の好きな作家に、橘玲(たちばな あきら)という人がいます。その人の本の中に「残酷な世界で生き延びるたった一つの方法」という本があります。まあ要約して言うと、この世は頭のいい奴が利するような仕組みが出来上がっていて、しかも知能とかは、かなりの部分が遺伝の要素もある。そんな自分の力ではどうしようもない力(遺伝する知能)で勝負が決まってしまう残酷な世界で、知能で優位に立てない9割がたの私らはどうやって生きていけていけばいいの?というテーマなんですが、どうせ旨味のあるヘッドの部分は、資本主義という競争社会の中で頭のいい奴が食っちゃうので、ロングテールの部分で頭のよくない奴は生きていくのが1つの方法だというような趣旨の本です。補足して言っときますが、ロングテールなところで生きていくことが不幸せであるとは言っていません。幸せとは別次元の話です。で、最近はやっているオンラインサロンはまさにこのロングテールで生き残る仕組み(プラットフォーム)であると思います。

例えば趣味で、自分しかわからないような趣味のオンラインサロンを立ち上げたとします。そんな小人数の人たちだけしかわからないニッチな市場には企業は、儲からないので参入しては来ません。でもそんなロングテールのビジネスもインターネットの力でそこそこの人は集まります。それでいいんです。そこで生きていく限りにおいては、充実感もあるし、承認欲求も満たされるし、競争も少ないわけですから。

たぶんグローバル化した行き過ぎた資本主義=残酷な世界で、たとえロングテールに追いやられても、価値観の同じ者が新たに集まり村(トライブ)ができ、その村の中でひそかな幸福を感じていくというのが、新しい価値観になるんじゃない?ありていに言えば、「身の丈に合った世界で、自分なりに切磋琢磨して生きろ」と。

そうゆう意味でオンラインサロンがロングテールでのプラットフォームになると思う。