アメリカ財務省は、ニューヨーク州の監督当局によってシグネチャー・バンクが事業停止になったことを説明し、預金者は13日に自己資金にアクセスできるようになると述べた。シグネチャー・バンクは、商用仮想通貨顧客がリアルタイムでドル建て決済を行う決済ネットワークを運営していた。これより先には、仮想通貨業界に最も積極的に取引していた金融機関の一角であるシルバーゲート・キャピタルとシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻している。FRBの利上げ加速の戦略には誤算が生じ、13日の金融市場の混乱は金融の安定性への広範な懸念や、それが米経済のリセッション(景気後退)につながりかねないリスクを浮き彫りにした。FRBスタッフはこの混乱を予見できず、当局者の一部は利上げペースを緩めるよう主張する可能性がある。